中世ヨーロッパの生活

時代や地域を越えて共通する人間の性とは

玉藻公園と五色台へ【香川県2022/4-④】

はじめに 前回の記事では、直島へ行き、地中美術館や現代アートを堪能した話をつづりました。今回は玉藻公園と五色台へ行った話をつづります。 目次 はじめに 温泉に行きたい 玉藻公園 五色台 おわりに 温泉に行きたい 香川へ来てしばらくすると、「せっかく…

直島へ【香川県2022/4-③】

はじめに 前回の記事では、直島へ行った話Part.1をつづりました。今回の記事ではPart.2をつづります。モネの絵画が展示されている、地中美術館に着いたところからです。 目次 はじめに 地中美術館 昼ごはん サイクリング 帰宅 おわりに 地中美術館 チケット…

直島へ【香川県2022/4-②】

はじめに 前回の記事は、高松駅へ行くまでの話をつづりました。今回は直島へ行ったお話をします。 瀬戸内海には大小さまざまな島があり、おそらく最も面積が大きく、観光地として有名なのは、オリーブや醤油で有名な小豆島(しょうどしま)だと思います。わ…

高松へ【香川県2022/4-①】

はじめに 2年前の夏に香川県の旅行記を書きましたが、今月、長い休みが取れたので、再び香川へ行ってきました。なぜこんなに香川ばかり行っているかというと、片親の出身地が香川で、香川に家があるからです。最近、両親は香川に住み着いてしまったので、ほ…

小説投稿サイトを使ってみたよ

はじめに 突然ですが、一週間ほど前から小説投稿サイトを使っています。「小説家になろう」です。様々な小説投稿サイトのなかで最も登録ユーザ数が多く、運営歴も長いようです。 ただユーザ数が多いということは、簡単にサイトのデザイン刷新もできないとい…

失われた荒野を求めて - ル=グウィン『いまファンタジーにできること』

はじめに これまでファンタジージャンルの小説について、様々なことを語ってきました。例えば、ファンタジー小説について語る1 愛好家が少ないのはなぜ?では、ファンタジー小説の愛好家が少ない理由を考えました。また、ファンタジーが逃避文学ではない理…

アントニオ・タブッキ『供述によるとペレイラは……』の考察

はじめに イタリア出身の小説家であり、ポルトガル文学研究者でもあった、アントニオ・タブッキは私のお気に入りの小説家の一人だ。今まででタブッキに言及しているブログ記事を探すと、なんと3つも見つかった。それだけ彼の作品が好きということだ。以下の…

こんな冒険小説を読みたかった!トンケ・ドラフト『王への手紙』

はじめに ファンタジー、そして冒険好きの皆さん。朗報です!世に貴重なファンタジー文学を探して三千里、これは!!と思う小説に最近出会いました。岩波少年文庫から出版されている、トンケ・ドラフトの『王への手紙』です。 岩波少年文庫!子供向けだと舐…

ロード・ダンセイニ『エルフランドの王女』の考察

はじめに ロード・ダンセイニの『エルフランドの王女』と出会えたのは本当に幸運だった。 2021年7月現在、『エルフランドの王女』は絶版になっている。ところがある日、行きつけの本屋へ行くと、新品の『エルフランドの王女』が陳列されていた。それが陳列さ…

サン=テグジュペリ『人間の土地』を読んで考えたこと

はじめに 前回は『星の王子さま』だけではないサン=テグジュペリにて、サン=テグジュペリ作品の魅力を紹介した。今回は、彼の飛行士としての経験を元に書いた小説のうち、『人間の土地』を読んで印象に残ったエピソードの所感を3点、綴ろうと思う。 目次 は…

『星の王子さま』だけではないサン=テグジュペリ

はじめに 『星の王子さま』は200以上の国と地域に翻訳されている、世界的に知られた名文学である。しかし、その作者サン=テグジュペリ(1900-1944年)による他の作品を知る人は、意外と少ないのではないだろうか。 今回私は、彼の作品である『夜間飛行』と『…

花とケーキ

はじめに 私はとある金曜日、花屋の店先に立っていた。色とりどりの花は見ているだけで美しい........どれ、一束買おうかな。いや、何でもない日にお花を買うなど、ちょっと贅沢ではないか? いやいや、週末くらいお花を見ながら過ごしても良いのでは? 毎週…

文献学者にして作家、J.R.R.トールキンの夢

はじめに アントニオ・タブッキによる『夢のなかの夢』は、20人の歴史上の人物(うち一人は架空の人物)が見たかもしれない夢について書かれた短編集だ。以前読んだ『インド夜想曲』も夢とうつつをさまようような世界観でよかったが、今回読んだ作品も負けな…

トライアローグ展【美術展レポ2021年】

はじめに 書くに値することがない場合には沈黙するーーというのがブログ『中世ヨーロッパの生活』の不文律だ(※勝手に決めた)。 このブログを開設後、いくつもの美術展に訪れた。例えば「奇想の系譜」展や、「ギュスターヴ・モロー」展、「ハマスホイとデン…

『鋼の錬金術師』のテーマ考察

はじめに 今回は『月間少年ガンガン』において2001年から2010年まで連載された、荒川弘の漫画『鋼の錬金術師』について、メインテーマを考察します。ネタバレするので未読の方はお気をつけください。 最近まで私の『鋼の錬金術師』に対する知識は、連載当時…

輝きに惹かれる人びと

はじめに 以前、西洋における光の文化史において、西洋の中世期の人びとが輝きを放つものを好んでいたと記載しました。 記事を書いた後に思ったのは、輝きに惹かれる者は西洋中世人だけではないということです。例えば現代において、ダイヤモンドはより輝き…

午後、あるいは青空に対する哀愁

はじめに 私はよく晴れた日の午後に哀愁を感じることがある。小学生低学年あたりからそう思いはじめた。真っ青な空や、煌々と照らされた草木、光を放たない白い月、そういったものを眺めていると、物悲しくなる。それに飛行機が上空を通過する音。 成長する…

ファンタジーが逃避文学ではない理由

はじめに 世の中における一定数の人はこう信じています――「ファンタジーは逃避文学である」。ファンタジー文学の祖と言われるJ.R.R.トールキンも、ファンタジー小説を世に出したとき、世間から自身の作品がそのように捉えられ、無下に扱われることを憂慮して…

日本人作家によるファンタジー小説に添えられる英語題名はなに?

はじめに 最近おかしなことに気づきました。本屋へ行くと、さまざまな小説があります。そのなかの、外国語から翻訳された小説に注目してみましょう。翻訳本の場合、日本語に訳された題名の横に、ときに原題も添えてあるのではないでしょうか。 例えば角川文…

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の解釈

はじめに 今回はフィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を読み解釈したことを綴ります。ネタバレありです。 本書は1996年に出版された小説で、古典的SF(サイエンス・フィクション)作品として知られています。1982年には『ブレード…

西洋の蹄鉄にまつわる小話

はじめに アクセサリー、特にネックレストのモチーフとして「ホースシュー(蹄鉄)」があるのをご存知でしょうか。蹄鉄は幸運を呼び込むシンボルとして知られ、その起源は西洋の民間信仰にあります。「ホースシューhourseshoe」は英語で「馬の靴」という意味…

神話と宗教の機能を考える

はじめに 神話と宗教の機能については、以前から考えていたテーマであり、壮大すぎるので考察の余地がたくさんあります。しかし考えはじめて1年は経ったかと思い、このままでは今まで考えてきたことを忘れそうなので、現段階での考えをまとめておこうと思い…

ぶらり栗林公園【香川県2020-③】

はじめに 前回の記事では金毘羅宮を訪れた話をしました。今回は香川県に行くならぜひ訪れたい回遊式大名庭園、栗林(りつりん)公園を訪れた話です。 栗林公園の概要 東門から入ってすぐの景色。庭園外にある紫雲山を借景している。 栗林公園は、前回の記事…

ぶらり金毘羅宮【香川県2020-②】

はじめに 前回の記事では、香川県の概要と屋島について紹介しました。今回は、海上交通の神様が祭られた神社として知られる、金毘羅宮を訪れた話です。 ことでん 「ことでん」と呼ばれる香川のローカル私鉄をご存知でしょうか。鉄道は、高松市の中心地にある…

ぶらり屋島【香川県2020-①】

はじめに 旅ブログ第2回にチャレンジです。昨年の夏は以下の通り、 ドイツへ行ったのでした。 sou-sou55.hatenablog.com 今年の夏は所用で香川県に滞在することになりました。滞在中にぶらぶらと旅もしたので、訪れた場所を紹介しつつ、香川県の魅力も紹介し…

ファンタジー小説について語る3 おすすめ本

はじめに 前回の記事では、ファンタジー好き界隈で有名であると思われる本を7冊紹介しました。しかし「ファンタジー」ジャンルの枠として売られていなくても、ファンタジー好きを喜ばせてくれる要素――非日常の体験と冒険――がある小説は存在ます(そもそもフ…

ファンタジー小説について語る2 おすすめ本

はじめに 前回の記事では、ファンタジー小説に愛好家が少ない理由を考察しました。 第2回目の今回は、ファンタジー小説に興味があるという方向けに、ファンタジー好き界隈で有名であると思われる本を7冊紹介します。ぜひ自分に合う本を探してみてください。 …

ファンタジー小説について語る1 愛好家が少ないのはなぜ?

はじめに 先日、日本神話を基にしたファンタジー小説『空色勾玉』などの著作で知られる、荻原規子のエッセイ『もうひとつの空の飛び方 『枕草子』から『ナルニア国』まで』を読みました。2時間ほどで読める気軽な本で、ファンタジー好きなら頷ける内容ばかり…

アントニオ・タブッキ『インド夜想曲』の紹介

はじめに 今回は、イタリア生まれの作家でありポルトガル文学研究者である、アントニオ・タブッキ『インド夜想曲』を紹介します。ネタバレはなしです。 読もうと思ったきっかけ 私は西洋中世史という興味関心上、普段から西欧文学をよく読みます。しかし「イ…

写本制作所としての修道院

はじめに ローマ・カトリック教会の施設は中世期を通じて大きく2つに分けられます。1つが町に必ず1つある教会堂(聖堂)であり、もう1つが世俗から離れた場所に建設された修道院です。 教会堂とはその大小を問わず、王権と結びついた施設です。西洋になぜキ…