中世ヨーロッパの生活

時代や地域を越えて共通する人間の性とは

美術

トライアローグ展【美術展レポ2021年】

はじめに 書くに値することがない場合には沈黙するーーというのがブログ『中世ヨーロッパの生活』の不文律だ(※勝手に決めた)。 このブログを開設後、いくつもの美術展に訪れた。例えば「奇想の系譜」展や、「ギュスターヴ・モロー」展、「ハマスホイとデン…

絵画から知る西洋の中世と近世の違い

はじめに 歴史学における時代区分は、「古代」「中世」「近世」「近代」「現代」で表されます。 紛らわしいのは近世と近代です。近代と言うには言い過ぎだけれど、明らかに中世とは違う。そんな中間時代を近世と呼びます。西洋では具体的には、ルネサンス、…

廃墟はなぜ美しいのか

はじめに 「美学」という言葉を初めて聞いたのは学生のころでした。どうやら哲学の一領域らしい。その時は、「美しくなるための方法を研究するのかな…でもなぜ哲学科のジャンル?」などと思ったものです。哲学科の女の子たちがやたらオシャレで可愛かったの…

青が西洋で人気の色になるまで

はじめに 人の好みというのは、文化的背景に左右されます。たとえば日本人は紅葉を楽しむのが好きですが、外国人からすると「なぜ枯れた葉を見にでかけるのか理解できない…」と思うことがあるようです。 色の好みについても同じです。「この色は良い色だ」と…

遠景は空の色を映す

はじめに 西洋における森の歴史で、「風景画」という絵画のジャンルが確立したのは17世紀ごろだとお話しました。簡単に言うと、森が「異界」でも「征服すべきもの」でもなく、「癒し」としてとらえられるようになってからです。 西洋絵画といったらルノワー…