中世ヨーロッパの生活

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直島へ【香川県2022/4-②】

はじめに

前回の記事は、高松駅へ行くまでの話をつづりました。今回は直島へ行ったお話をします。

瀬戸内海には大小さまざまな島があり、おそらく最も面積が大きく、観光地として有名なのは、オリーブや醤油で有名な小豆島(しょうどしま)だと思います。わたしは今まで小豆島の他に、鬼ヶ島のモデルとなったといわれる女木島や、歴史的な町並みが残る本島に行ったことがあります。

各島へは遠い場所でも1時間ほどフェリーに乗れば行けます。島々はそれぞれ個性的で、島へ行くまでの海風に吹かれている時間も含めてとても楽しいので、香川へ行ったら島めぐりもお勧めです。

今年2022年は、3年に1度の現代アートの祭典、瀬戸内国際芸術祭が開催される年です(2010年から始まりました)。この祭典では瀬戸内海の島々の空き地を利用して、世界中の現代アーティストたちが作品をつくり展示します。美しい海と自然と文化にマッチした現代アートは、香川県の観光誘致に大いに活用されていいます。実際、海外からのお客さんもたくさんいらっしゃいます。

今回行く直島にも様々な現代アート作品があり、最も有名なのは草間彌生の赤かぼちゃだと思います。それでは、直島のお話Part.1です。

目次

フェリーに乗る

高松港にあるオブジェ
高松港にあるオブジェ。背後の青い垂れ幕に「瀬戸内国際芸術祭2022」と記載されていますね!

さて、香川県に来たものの、とくに予定を決めていなかったわたしはひとまず、両親と1日ゆっくり過ごしました。近所のさぬきうどん屋に行き、「おととい昼ごはんに食べた、5玉で198円の冷凍さぬきうどんとは大違いだ....…」と舌鼓をうちます。何がちがうって、まずダシが。ダシの見た目は薄い色で、関東のスーパーには売っていないものです。そのあと地元のスーパーに行き、たぶんこちらで使われているのは、アゴという魚を使ったダシだろうと検討をつけました。

せっかく瀬戸芸の開催年なので、どこかの島へ行きたいな、と話していると、母が「直島に行ってみたい」と言います。わたしも初めて知ったのですが、直島にはクロード・モネが描いた、睡蓮の絵(※)があるらしいです。その絵は「地中美術館」という、安藤忠雄が設計した美術館に展示されています。それはぜひとも行ってみたい。

※モネは睡蓮をテーマとした絵を何枚も描いています。そのうちの1枚ということですね(とその時は思っていましたが、行ってみるとなんと5枚もありました)。

美術館に入館するには、(今のご時世どの美術館もそうですが)ネットで事前予約が必要です。父は仕事があるらしいので、わたしと母の分のみ予約しました。

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高松港。桟橋で魚釣りもできるよ。
高松港。桟橋で魚釣りもできるよ。

高松港に着きました。高松港へは、JR高松駅か、ことでん高松築港駅から徒歩数分です。駅に着けば海が見えるのですぐに分かります。数年前の夏に、父と長兄と3人で、この港で魚釣りをしたことがあるのですが、わたしは熱中症になりかけて早々に退散しました。高松の夏は、本当に本当に本当に暑いです。魚釣りは楽しいけど、今度は清流とか、木陰のある川でやりたいかな……。

父がいうには、高松港には3つのフェリー乗り場があるらしいです。直島行きがどの乗り場か調べないと、と思っていると、「どちらへ行かれますか?」とお姉さんが話しかけてきました。首から下げているのは、瀬戸芸ボランティアの証です。おお、ありがたいです!直島です、と答えると、「茶色のレンガの2階建ての建物が乗り場です」と案内してくれました。

土曜日だったこともあり、その日、直島行きのフェリーに乗る人はたくさんいました。友達同士やカップルの若い人たちが多く、個人的には少し意外でした。アートに興味がある人は、年配の人が多い印象だったからです。しかし「現代」アートとなると、若い人からの関心が高いようです。若い人がたくさん来てくれれば、島も活気づくので、現代アートを観光誘致に使うというのは、なかなかよい戦略なのではないかと思います(売れている芸術家の作品をつかうより安く済むし)。

フェリーが出発する直前になって、ボランティアの人がぞろぞろと桟橋に出てきました。何をするんだろう?と思っていると、いってらっしゃーい、とみんなで手を振ってくれます。わーい、ディ●ニーのアトラクションみたいだね。母が「香川大学の学生さんかな? 最近は就活で書けるようなボランティア活動も減っているから、ありがたいだろうね」と言います。うん、たしかに。瀬戸芸開催してくれて、本当によかったです。

ツツジがきれい

高松港から直島までは、1時間ほどです。船で波立つ海がミルキーブルーでとてもきれいです。瀬戸内海は内海なので、太平洋などと比べると波が少なく、船も揺れません。穏やかな航行です。

途中、甲板に出てみました。風が強くて、寒いので長くはいれませんが、解放感があってとても気持ち良いです。直島へ行くまでは、いくつかの島を通り過ぎるのですが、それらの島々にところどころ、ピンク色になっている部分がありました。お花です!「山ツツジだね」と母が言います。この時期に島めぐりしたことは一度もなかったので、こんなにきれいなお花が咲くとは知りませんでした。

直島に到着

直島フェリーはドット柄

直島に着きました。宮ノ浦という港に入ります。すぐに視界に、草間彌生の赤かぼちゃが飛び込んできました。写真では何度も見たことがありますが、実物は初めて見ました。

草間彌生の作品
草間彌生の作品

そのとき初めて知ったのですが、このかぼちゃのドット、模様のドットと、空洞のドットがあるのです。上の写真でいうと、一番左の大きな丸が空洞になっていて、そこからオブジェの中へ入れます。

かぼちゃオブジェの中

オブジェの中に入って初めて、この作品の芸術性の高さがよく分かりました。丸く空いた複数の窓からは、瀬戸内海の美しい海と空と島が見えるのです。上の写真ではコントラストが強すぎて、窓の外の景色を撮れなかったのですが……こういうときは一眼カメラではなく、自動でコントラストを調整してくれるスマホのカメラが便利です(もう10年近い一眼レフユーザなのに、使いこなす気がゼロ)。

というわけで、以下がスマホの写真です。直島フェリーが港から離れるところです。

オブジェの中から

ひとしきりかぼちゃの鑑賞を楽しんだので、地中美術館へ行くことにしました。美術館は港から少し離れた場所にあり、バスか自転車が必要です。天気もよいので、自転車をレンタルして、景色を楽しみながら向かうことにしました。

海沿いの道路を走ります。左奥には瀬戸大橋が見える。

風が気持ちいーい!美術館までは登り坂ですが、電動自転車を借りたので楽々です。

入り江
入り江

岩壁に生える山ツツジ
岩壁に生える山ツツジ

先ほど船上から見ていたピンクのツツジを、間近で見ることができました。普通のツツジよりも、小さくて可愛らしいです。話は逸れますが、このような野生の植物を見ることができるので、山登りって楽しそうですよね。わたしは熊野古道を歩くため、数年前に山用靴と山用リュックを買ったのですが、それきり全く使用していません。山登りしたい気持ちはあるのですが、準備とかルートの下調べとか、すごく頭を使うので、気後れしてしまいます。

いつか長野あたりの、高原の花がきれいな山に登ってみたいなあ。

そうこうしてサイクリングを楽しんでいる間に、地中美術館に着きました。

おわりに

今回は直島へ行ったお話Part.1でした。長くなってしまったので、Part.2と分けます。次回を楽しみにしていただけますと幸いです。

それではまた。

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